登校の列に車、女児4人重軽傷 小城の市道

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26日午前7時半頃、小城市三日月町堀江の市道で、登校中の小学生の列に乗用車が突っ込み、女児4人が重軽傷を負った。近くの市立三日月小に通う6年生(11)が左足を骨折する重傷を負い、2年生(7)が頭部を亀裂骨折した。ほかに2人が打撲などの軽傷。いずれも命に別条はない。

 小城署は、乗用車を運転していた同町長神田の会社員中村かよ容疑者(46)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。「脇見運転をしていた」と供述しているという。

 発表によると、現場は中央線のない幅約4メートルの市道で、2~6年の5人が道路右側を2列で歩いていたところ、前方からきた乗用車にはねられた。中村容疑者は通勤途中だった。

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 「どの子も傷だらけで、ショックで言葉が出ていなかった」。子どもの泣き声を聞いて現場に駆けつけた近くの女性(84)は涙ぐんだ。女性は「朝は交通量が多く、車のスピードも速いのでハラハラしていた。危険な通学路として対策をとるべきだ」と指摘した。

 県警は事故を受け、27、30日の登校時間帯に、県内全域の主要交差点や危険箇所に警察官約500人を配置し、通行禁止違反や運転中の携帯電話使用などの緊急取り締まりを行う。

 はねられた児童が通う市立三日月小では26日、臨時職員会議を開き、交通マナーを徹底するよう呼びかけた。平田繁正校長は「自分で命を守れるよう、児童に安全指導をしっかり行いたい」と話していた。