停車中に事故、追突された側の警官も書類送検へ

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富山県朝日町窪田の北陸道で2月、故障して路肩に止まっていた県警車両のワンボックス車に大型トラックが追突し、県警車両の後部座席にいた同町殿町、会社役員鹿熊伸一さん(当時62歳)が死亡した事故で、県警はトラックの運転手と県警車両を運転していた警察官を、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで近く富山地検に書類送検する方針を固めた。

捜査関係者への取材で分かった。

 追突された側の車の運転手が同法違反容疑で書類送検されるのは異例。県警は、警察官が、道路交通法が運転手の義務として定める高速道路利用前の車の点検をしておらず、結果として故障により死傷事故が起きた点を重くみた。24日にも書類送検する方向で調整している。

 捜査関係者によると、トラック運転手の男(福井市)は2月12日未明、居眠り運転をしてトラックを北陸道の路肩に停車中の県警車両に追突させ、車内にいた鹿熊さんを死亡させたほか、警察官2人に重軽傷を負わせた疑い。県警警察官の男は、県警車両に不具合がないかの点検を怠ったまま北陸道を運転し、同日の死傷事故を起こした疑いが持たれている。

 県警車両は、北陸道下り線を走行中、エンジンの不具合で路肩に停車していた。不具合の原因は判明しなかったという。