開通前IC間で事故訓練...宮守―遠野

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12月5日開通予定の東北横断自動車道釜石秋田線の宮守インターチェンジ(IC)―遠野IC間で27日、自動車事故を想定した訓練が行われた。

 居眠り運転の車が中央分離帯の車両防護柵に衝突し、避けようとした後続2台の追突事故も発生、最後尾の車の運転手が脱出できなくなった、という想定。遠野市消防本部の隊員ら約60人が、車両火災への放水、けが人の救出などを手際よく行い、連携や対応を確認した。

 国内で初めて車両防護柵に500メートルごとに設置されたキャスター付き開口部も披露された。クレーンがなくても人力で動かすことができ、事故発生時に緊急車両などが対向車線から移動できる利点がある。訓練に参加した県警高速隊の佐々木治・直轄隊長は「画期的。全国で取り入れてほしい」と話していた。