ゆずり車線 合流安全に

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国土交通省鳥取河川国道事務所は、8月に3人が死亡する事故が起きた鳥取市河原町八日市の鳥取自動車道の「ゆずり車線」(980メートル)付近で、車両のスピードを抑え、本線への合流時に注意を促す改修工事を実施している。完成予定は20日。

 ゆずり車線は低速の車が後続に道を譲る区間で、片側1車線の高速道路などの本線左側に設ける。鳥取道の事故は、ゆずり車線と本線との合流地点付近で起き、乗用車が道路中央の簡易分離帯を越えて対向車と衝突。原因は県警高速隊が捜査中だが、下り坂でスピードが出やすく、合流の際の危険性が高いとして対策がとられた。

 改修は、現場の下り坂が始まる地点に「速度注意」の看板を立て、終点200メートル手前に設置している車線減少を知らせる標識を、500メートル手前にも設けた。また、合流地点の手前では「合流注意」の路面表示や間隔を開けて段差をつける舗装で減速を促し、分離帯のポストコーンは従来より太く、色は緑色からオレンジ色に変更した。

 鳥取道では10月20日に福原パーキングエリア(智頭町)付近上り線にもゆずり車線が完成。路面に減速を促す表示が施されている。ほかに、国交省が県内2か所、岡山県内1か所に追い越し可能区間の設置を進めている。