交通事故死者が急増 65歳以上7割

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 県内で交通死亡事故が多発している。県警によると、10月16日から11月8日までの間、交通事故による死者は15人に上り、この"異常事態"に県警は危機感を強めている。このうち、死者の約7割が65歳以上の高齢者で、夕方から夜間の事故が目立つといい、県警は「反射材をつけるなどして事故を未然に防止してほしい」と訴えている。

県警交通企画課によると、死者15人中10人が65歳以上の高齢者だった。同課の石井厚司次席は「年齢を重ねると、自動車との距離感をつかむ視力が低下する。無理な横断が事故を招くケースがみられる」と指摘する。

 10人のうち6人が道路を歩いて横断中の事故で、大半が横断歩道がなく、車の運転手が歩行者を確認しづらくなる夕方以降だったという。自動車のヘッドライトに反射して運転手が視認しやすくなる「反射材」を装着している歩行者はいなかったといい、石井次席は「少しでも目立つような格好で、道路を横断する際は止まる、見る、待つ、確かめるを徹底してほしい」と呼びかける。