低血糖状態で事故、危険運転致傷罪で在宅起訴へ

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大阪・心斎橋で昨年6月、ワゴン車が暴走し、3人が重軽傷を負った事故で、大阪地検が、運転していた男性(66)を自動車運転死傷行為処罰法の危険運転致傷罪で在宅起訴する方向で詰めの捜査を進めていることがわかった。

低血糖状態に陥るおそれを認識していたとみて1年以上検討してきた。同法(昨年5月施行)の危険運転致死傷罪はてんかんなどの病気が絡む事故を対象にするが、医学的解明や危険性認識の立証が必要で、検察は刑事処分を慎重に判断している。

 事故は昨年6月30日に大阪市中央区の御堂筋で発生。男性は運転中に意識を失い、一方通行を逆走して乗用車に衝突するなどした。大阪府警は同7月、男性は糖尿病で治療薬のインスリンを摂取後、適切な時間に食事を取らず、低血糖症になるおそれを認識していた疑いがあるとして逮捕した。

(危険運転致死罪は、アルコールや麻薬などでの立件が主ですが、こうした病気での成立はかなり慎重に捜査を進めるものと思われます)