視覚障害の姉妹、車にはねられる 妹は頭打ち死亡 新潟

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15日午前6時20分ごろ、新潟市東区柳ケ丘の市道を姉(57)と歩いていた団体職員川崎和美さん(54)=同区本所1丁目=が軽乗用車にはねられ、頭を強く打って死亡した。新潟県警新潟東署などによると、2人は通勤中で、腕を組んで自宅近くのバス停に向かっていた。姉妹には視覚障害があり、川崎さんは普段から、より重度の姉と一緒に出勤していたという。

 署などによると、現場の道路は直線で、幅は3・8メートルほど。路側帯は狭く、大人2人が並ぶのがやっと。2人で道路右側を歩いていたところ、川崎さんは対向してきた軽乗用車にはねられたとみられる。姉にけがはなかった。運転手の会社員男性(19)=同区石山3丁目=は「前をよく見ていなかった」と話しているという。近所の男性(67)らによると、現場は早朝は車通りが少なく、スピードを出す車も多いという。

 自宅近くで美容室を営む堀美樹さん(53)は姉妹と幼なじみ。川崎さんが店に来るときは、必ず自宅まで迎えに行った。「本当に若すぎる死です」と悔やんだ。堀さんの母・泰子さん(78)も「妹の和美ちゃんはとても芯の強い子だった。2人で支え合っていたのに......」と残念がった。

(こういった交通弱者への保護が必要な時代ではないかと思います)